バファリンを時々服用しているお客様が、ある時服用した直後から体調がおかしくなりご自分で救急車を呼んで病院へ運び込まれたそうです。
唇が腫れてきて、血の気が引いていく感じがしたとか…。
「バファリンアレルギー」と仰っていましたが、正確には「アスピリンアレルギー」という症状のようです。
アスピリンはバファリン等に含まれている成分で、アセチルサリチル酸のことであり、代表的な消炎鎮痛剤の一つです。
痛みが辛い時に服用する解熱鎮痛剤にはその成分によって大きく3タイプに分かれます。
- アセトアミノフェン 脳に働きかけて痛みを緩和。カフェインとエテンザミドとセットにされた「ACE処方」が多い。炎症には効かない。
- アスピリン 生理活性物質「プロスタグランジン」を抑えることで痛みを緩和。副作用として胃腸を荒らす。
- イブプロフェン 「のどの痛み」など炎症に効果的。副作用も少ない。
注意点として解熱鎮痛剤とアルコールは絶対にダメです。
- アスピリン+アルコール → 相乗効果で胃の荒れが酷くなる。
- アセトアミノフェン+アルコール → 肝臓に毒性の代謝物ができる可能性あり。肝機能障害を引き起こす可能性も。
頭痛・生理痛で鎮痛薬を常用されている方がたまにいらっしゃいますが、万が一のことを想定して下記のサイトをご一読されておくことをお薦めします。
(参照)厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 非ステロイド性抗炎症薬による蕁麻疹/血管浮腫」(PDF)
よく言われていることですが、「解熱鎮痛剤」は辛さを一時的に和らげるために薬であって治す薬ではありません。(対症療法)
常用による副作用で体がダメージを受ける前に「なぜその痛みが起きるのか?」という根本を考え、行動することが大切です。
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M Fujieda
三重県四日市市で整体師をしています。 (略歴 早稲田大学理工学部を卒業後、メーカー勤務を経て2000年より現職)
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