実際の症例
- 頭が割れるぐらい痛くて救急で診てもらったけど、異常は見つからなかった。
- 誰かに「髪の毛を引っ張られているような」頭痛がする。
- 頭皮を針でチクチク刺されているような痛み。
- 眼精疲労のせいか、目の奥が痛い感じ。
- 毎朝目覚めた時、首や肩が硬直して頭が重たい。
頭痛の施療方針
慢性の頭痛に対して、当院の施療によって改善を目指すポイントは以下の3つです。
① 血液循環
血液にはたくさんの働きがありますが、中でも「酸素を運ぶ」ことは頭痛に深く関連しています。
血行が悪いために酸素が不足すると、脳が酸欠となって「ボンヤリ」したり、「頭が重たく」感じたりします。
血行を良くするために「首」や「肩」、「背中」の筋肉を中心に緩和します。
また、「冷え性の女性」に多いのですが、「下半身の血行が悪いために頭痛が起きる」ケースもあります。
血液は全身をグルグル回っています。
冷え性の方は、末端(特に足先)の血流が悪い状態です。
循環している途中(足)で渋滞が起きると、やがてそれは遠方(頭)の渋滞につながります。
② 筋肉緊張
首はたくさんの筋肉によって支えられています。
この中に「つっぱって硬直した筋肉」があると、首の可動域が狭くなったり、首を動かした際に痛みが出たりします。
さらに悪化すると、じっといていても痛みを感じるようになり、それが頭痛につながる場合もあります。
首に関連する筋肉を柔らかくしていくことが、施療の基本方針です。
対象となる筋肉は首や肩まわりだけでなく、腕、背中、腰、場合によっては脚にまで及ぶこともあります。
③ 身体の歪み
そして一番大切なことは、根本的に頭痛が起こらないような身体に戻していくことです。
マッサージ等のお世話になった方なら、首や肩の筋肉をほぐしただけでは「すぐ戻ってしまうから一緒」と思われることでしょう。
なぜ、すぐ戻ってしまうのか?
やはりそれは、本当の原因を解決できていないからだと思います。
例えば、
意識して右肩だけ下にさげてみてください。
右の首筋に「つっぱり」を感じませんか?
肩のラインが斜めになっている人は、
ふだんから無意識のうちに、片側の首筋に負担をかけている
ということなのです。
鏡の前で脱力して、肩のラインをチェックしてみましょう。
訴えが頭痛だけであっても、身体の歪みを解消するため、キチンと全身をみた上で施療の方針を決定します。
脱・頭痛薬を目指して
頭痛は本当につらい症状です。
痛みが耐え難い上に、司令塔である頭が痛いと「思考力」も「やる気」が失せてしまいます。
頭痛のせいで予定していたことが上手くこなせないと、ストレスがたまる一方です。
頭痛は「時間泥棒」
一日を無駄にしないためにも、「頭痛の起きない身体」を取り戻しましょう。
【参考】頭痛の分類
医療の分野では、決まった基準で頭痛を分類しています。
ご参考にどうぞ。
- 頭痛以外に原因がない、本当の頭痛(一次性頭痛)
- 他の病気が原因で起きている頭痛(二次性頭痛)
「一次性頭痛」の種類
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 三叉神経・自律神経性頭痛
- その他
「二次性頭痛」の種類
- 頭や首のケガによるもの
- 頭や首の血管に問題(くも膜下出血など)
- 頭蓋骨内に問題(脳腫瘍など)
- 薬などの副作用
- 感染症によるもの
- 高血圧などによるもの
- 顎関節症などが原因で起こるもの
- 精神疾患が原因のもの