10月14日(月)・10月15日(火)は臨時休業させていただきます。

【症例】坐骨神経痛

坐骨神経痛の症状

坐骨神経とは、臀部から太腿へつながっている神経のことです。

途中で分岐して名称は変わりますが、足の先までつながっています。

この神経が腰の下の方や、お尻の中の方で圧迫されると、痛みやしびれが出ます。

坐骨神経が圧迫されて痛みが出ている状態を「坐骨神経痛」といいます。

  • 太腿の芯の方が痛い。
  • 脚がつったような痛みが続いている。
  • 足先がしびれている。

坐骨神経には「感覚神経」と「運動神経」の両方の役割があります。

ですから坐骨神経でトラブルが起きると、痛みやしびれを感じる以外に「筋力の低下」という問題も発生してきます。

実際に長年にわたって坐骨神経痛を患って来られた方の中には、しびれている方の脚だけ極端にやせ細ってしまっていた人もいました。

坐骨神経痛の医学的な話

整形外科の先生の話によると、坐骨神経痛を起こす原因は

  • 腰部の椎間板ヘルニア(片脚の場合)
  • 脊柱管狭窄症(両脚の場合)

の2つがほとんどを占めるようです。

また脊柱管狭窄症の特徴として、

  • 前かがみの姿勢が楽。
  • しばらく休むと、また歩けるようになる。(間欠性跛行)

という症状がみられます。

坐骨神経痛の整体方針

当院に来られる方の中には、坐骨神経痛の症状が出ているにもかからわず、整形外科のレントゲン検査などで異常が見つからなかったからもいます。

いろいろなしびれや痛みについて、必ずしも検査で異常が見つかるわけではないようです。

当院での坐骨神経痛の施療目標ですが、ズバリ「坐骨神経の圧迫をなくす」ことです。

椎間板ヘルニアが原因で坐骨神経の圧迫が起きているケースを例にとって考えてみましょう。

① なぜ椎間板が飛び出したのか?

「ヘルニア」とは、本来あるべき場所から飛び出した状態のことを言います。

椎間板は背骨の一つ一つの骨の間にクッションとして存在します。

そのクッションが骨の間からはみ出した状態が「椎間板ヘルニア」です。

椎間板ヘルニアが起きる原因ですが、「背骨が上下方向に押し潰された」ということが考えられます。

サンドイッチを強く押し付けると、中身がはみ出てしまいますよね?

そのようなイメージです。

また「背骨が左右にゆがんでいるため」ということも考えられます。

棒を折るように、背骨を左右どちらかに極端に曲げた状態にすると、カーブの先端では物凄い圧力がかかります。

このような状態で生活していると、何かのタイミングで椎間板が背骨の間から押し出されても不思議ではありません。

② 背骨のプレッシャーを軽減する

背中や腰がこっている人、背骨がゆがんでいる人は、普段から「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」を発症する要因を抱えていることになります。

発症してしまった人、発症しそうな人にとって根本的な解決策は「背骨へのプレッシャーを減らし、背骨のゆがみを整えること」です。

背筋を中心とした背中全体のコリを取り、左右の筋肉緊張のバランスを整えます。

押し潰されていた椎間板はだんだんと負担が減っていき、やがて元の鞘に収まるはずです。

テンシンリューで筋肉をほぐし、背骨への負担を減らしていくことで、自然と背骨は本来のまっすぐな状態に戻ります。

骨格のゆがみを生み出しているのは筋肉の緊張です。骨自身は自力では曲がったり動いたりしません。