走ったり泳いだりした後で「足がつる」のは運動の疲れによる一時的なものです。
ところが運動をしていないのに、「年がら年中、慢性的に足がつる」という人もいます。
水分・ミネラルの不足によるもの
足がつっている時、足の筋肉は異常な収縮を起こしています。
この筋肉の収縮は勝手に起きたもの(不随意)です。
「なぜ勝手に収縮が起きたのか?」という疑問に対して、医学的には「ミネラル不足」で「足の筋肉のセンサーが誤作動を起こした」という説明がされています。
このような場合は
- 寝る前にコップ一杯の「水分」を摂る。
- 海産物などの「ミネラル」を含んだ食事を心がける。
といったことが効果的です。
足以外に原因があるもの
上の「足つり対策」は結構有名ですので、すでにご存じで実践済みの方もいらっしゃるでしょう。
これらの方法を試したに、やっぱり足がつる!
もしかしたら、他に原因があるのかもしれません。
【ポイント】 片方の足だけつってませんか?
水分・ミネラル不足が原因なら、足は両方バランスよくつるはずです。
なぜなら、同じ血液が両足、全身を巡っているわけですから。
なのに片方の足ばかりつる。
このような時は「どこか左右のバランスがおかしい」と考えてよいでしょう。
「つらなくなった人」はたくさん!
慢性的に足がつる人で、多いのが「腰の外側の筋肉が原因」というケースです。
ある男性の方は、頻繁に起きる「左足のこむら返り」でお困りでした。
その方は腰痛で困って来院されたのですが、腰痛が良くなるころには「こむら返り」のことはすっかり忘れていました。
眠っている間は、身体が硬直していきます。
もともと凝り固まっていた腰の筋肉が更に固くなり、その延長にある足の筋肉まで突っ張ってくることで、こむら返りが起きていたのでしょう。
運動後に限らず、筋肉さえ柔らかければ、足のつり・こむら返りは起きないはずです。
そして「やわらかくすべきは足の筋肉だけではない」という所がミソです。